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中国メディア情報:WeChatが多数の新機能を追加

2021年が幸せな年になりますように! 新年を迎えたこの新たな機会に、世界最大のモバイル市場である中国におけるテクノロジーとマーケティングに関する最新ニュースについてお届けします。今日見ていくのはWeChatの新機能、Tencentの最新マッチングアプリ、ByteDanceのEコマース、決済システムをめぐる動きについてです。さあ、始めましょう!

 

WeChat、いくつかの新機能を追加しChannelsセクションを改善

すでに述べたようにWeChatはチャットにハッシュタグの機能を追加しました。これによりWeChatはユーザーをアプリのChannelsセクションに誘導することができるようになりました。ユーザーがこの機能に気付いていなくてもメインメニューのDiscoverボタンをクリックすればChannelsセクションが表示されます。WeChatは収益性の高いこのセクションを今後も充実させていこうとしているようで、次のようないくつかの新機能をセクションに追加し既存のサービスの改善を図りました。

1.“People Nearby(近くにいる人)が、“Live Streams & People Nearby(ライブストリーム&近くにいる人)になりました。この新機能によりユーザーは友だちを見つけるだけでなく、近くにいるユーザーがアップロードしたライブストリームや動画を視聴することができるようになりました。さらに“Go Live(ライブを始める)” ボタンも新たにセクションに加わりました。このボタンをクリックすればユーザーは簡単に自身のライブストリームを始めることができます。

左:アプリに加わった新機能の表示

右:新しくなったセクションの画面と追加された “Go Live” ボタン

2. 新機能:バーチャルギフト。この機能によりユーザーは“WeChat Beans(WeChatビーンズ)”というバーチャル通貨を使って、気に入ったライブストリーマーにバーチャルギフトを贈ることができます。バーチャル通貨はリアルなお金によってWeChat アプリで購入できます。

左:購入可能な各種バーチャルギフト

右:現在チャージできる「WeChatビーンズ」チャージ額

 

3. 新機能:ライブストリーマーとのチャット機能。テレビやラジオ番組で出演者が視聴者に呼びかけるのと同じように、ライブストリーマーはこの機能を使って視聴中のフォロワーにリアルタイムで話しかけることができます。また、ライブストリーマーはさまざまなエフェクトやフィルターを使ってストリーム画像を加工することができます。

4. 新機能:くじや抽選。ライブストリーマーが自分のチャンネルでコンペティションを開催してさまざまな賞品(現金以外)を視聴者に贈ることができるようになりました。

5. 新機能:新しくなったチャンネルのインターフェース。チャンネルのページが2つのセクションに分割されました。上の部分(基本的にはセクション“About Me”)には当該チャンネル運営者のプロフィールと動画コンテンツのタグが表示され、下の部分には当該チャンネルにアップデートされた最新動画が表示されます。

上の部分:チャンネル運営者のプロフィール、情報、タグ

下の部分:アップロードされた最新動画

12億という膨大な月間アクティブユーザーを有するWeChatは収益化に向けての取組みを進めています。これらの新機能はユーザーにとって有益なものであるだけでなく、広告パートナーにも利益をもたらすものです。新機能についてより詳しくは 36kr.com (中国語)をお読み下さい。

 

Tencent、10番目のマッチングアプリQuliaoをリリース

Tencentがまた新しいマッチングアプリQuliaoをリリースしました。これは同社の10番目のライブアプリとなります。このアプリではアルゴリズムに基づき自動的に相手が紹介され、ユーザーはお互いのプロフィールを確認できます。マッチングが成立し、2人のユーザーがチャットの継続を希望する場合、彼らはQQやWeChat IDなどの連絡先情報を交換し、以降はそれを使って連絡を取り合います。

 

左:マッチング相手のリスト 右:詳細なユーザープロフィール

画像:Tech Planet

ユーザー同士でマッチングが成立するとQuliaoには2人だけのチャットルームができます。ユーザーがとてもシャイで、相手にどう話しかけたらいいかわからない時のために、アプリには会話のきっかけによく使われる言葉も用意されています。

左:マッチングが成立したユーザーのためのQuliaoのチャットルーム

右:会話のきっかけによく使われる言葉のリスト

画像:Tech Planet

Tencentが同じ分野でまた新しいアプリを出すのはなぜだろうと不思議に思われているかもしれませんね。答えは簡単です。中国では同じ町の出身者同士が付き合うことがとても多いからです。さらにNatievxのeBook「Emerging Consumer Market(新興消費者マーケット)でも述べられているように中国には拡大する購買力を有する巨大マーケットがあるため、同じ会社が複数のアプリを出してもそれぞれが別の地域であるいは特定の狭い分野で人気を獲得する余地があるのです。

Zhenai.comのレポートは、2020年の中国の独身者数は2億4000万人を超え、若い世代はデートに月およそ230ドルを使ってもよいと考えており、彼らの13.91%は1か月に460ドルも使うことがあると述べています。

Tencentの出している全マッチングアプリ。Quliaoは上段左。

画像:Tech Planet

中国のマーケットには高い購買力を持つ膨大な数のユーザーが存在するのでQuliao のようなマッチングアプリが成功する可能性もとても大きいのです。この新しいマッチングアプリについてより詳しくは 36kr.com (中国語)をお読み下さい。

 

ByteDanceが新ドメインdouyinpay.comを登録

人気のショート動画アプリDouyinを運営する巨大テクノロジー企業ByteDanceがこの度、新ドメインdouyinpay.comを登録しました。これはEコマースエコシステムの構築に今後も力を入れていこうという同社の姿勢を示す動きです。ByteDanceはすでに決済処理、小口ローン、保険仲介、証券投資・コンサルティングの金融ライセンスを取得済みです。Eコマース(特にライブストリーミングコマース)の分野においてDouyinが大きな成功を収めたため、ByteDanceが自社の決済システム構築に乗り出すのは時間の問題と見られていました。

Douyinと競合するKuaishouは最近新しいソーシャルコマース本部に4億2000万米ドル超を投資しましたが、Kuaishouも自社の決済システムは持っていません。同社はTencentに対し2017年には913万ドル、2018年には2198万ドル、2019年には3389万ドルを支払ってTencentの決済ソリューションWeChatペイを使ってソーシャルコマース業務を行っています。この金額を見れば、ByteDance ができるだけ早くDouyinペイを実現したいと考えるのも頷けるでしょう。

実際、主要決済プラットフォームであるWeChatペイ、アリペイ離れはますます進みそうです。リテール・旅行アプリMeituanやDidi(中国版Uber)が決済ライセンスを取得したのに続いて、EコマースプラットフォームPingDuoDuo、大手旅行サイトCtripも2020年前半に自社の決済システムに関する申請を出しています。この状況が示すのは、決済エコシステムの分野で覇権を握ろうと強豪がしのぎを削る時代がやってくるということです。この動きは長期的にはエンドユーザーの利益につながるでしょう。ByteDanceの新ドメインdouyinpay.comについてより詳しくは36kr.com (中国語)でお読み下さい。

 

ByteDance、外国製品・サービスを対象とするEコマース参入に歩を進める

ByteDanceが自社決済システムの構築を進めているのには上述以外の理由もあるのでは、と思っていらっしゃる方もいるでしょう。もう一つの理由、それは外国製品・サービスを対象とするEコマース市場でより大きな成功のチャンスをつかみたいからです。ByteDanceはこの分野でのさらなる成長を狙って次の2つの領域への投資を行っています。

  1. 新しい専用ミニプログラム。第一の動きはDouyinとToutiaoにおける専用ミニプログラムFuxiang Overseas Shopのローンチです。 このミニプログラムはまだ早期段階にありますが、外国製品・サービスのEコマース分野で業績を伸ばすというByteDanceの目標達成を支えるものとして現在機能構築が図られています。
  2. 大規模な求人活動。12月初旬、ByteDance はサプライチェーン、商品、プロモーション、PRなどの分野で当該分野において5年以上の経験を持つ人を対象に大規模な求人PR活動を開始しました。

購買力を増す中国人ユーザーを背景にByteDanceが自国商品・サービスに加え欧米の商品・サービスを視野に入れ始めたのは当然の流れと言えます。iiMediaによると、2020年末までに中国が外国製品・サービスを対象とするEコマースから上げる利益は1兆6000億ドルに達する見込みです。そう、兆の単位となるのです。

AlibabaやJDといった中国の主力Eコマース企業は、外国製品・サービス専用プラットフォームへの投資によってこの分野で加速的な成長を遂げています。AlibabaはTmallとKaolaによりマーケットの52%を、JDはPro JDにより15.1%を、Xiaohongshu(RED)は5%近くをそれぞれ占めています。

外国製品・サービスを対象とする中国のEコマース各プラットフォームのマーケット占有率(2019年第三四半期)

図: iiMedia

 なぜByteDanceはすでにAlibaba、JDが支配しているマーケットに参入しようとしているのだろう、と不思議に思われるかもしれません。簡単に言えば理由はDouyinとToutiaoです。もっと詳しく言えば、ByteDanceが DouyinやToutiaoといったアプリの膨大な数のユーザーと広範なインフルエンサーネットワークを活用すれば、外国製品・サービスを対象とするEコマースマーケットからも大きな利益が得られるからです。ByteDanceの外国製品・サービスEコマース新規開拓の取組みについてより詳しくは36kr.com (中国語)をお読み下さい。

 

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私たちは Bytedance (Douyin、Toutiao)、Baidu、Tencent (WeChat)、Alibaba (UC) を含む主要メディアの公認広告サービス提供事業者です。そして、Nativex の多文化チームは中国のモバイル市場を理解しています。もし世界最大のモバイル市場で広告キャンペーンを展開しようとしているのであれば、今すぐ Nativex のチームにご連絡ください。