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中国メディア情報:Bilibili(ビリビリ)とKuaishou(快手)が香港証券取引所に上場

今回は、Bilibili(ビリビリ)とKuaishou(快手)の香港株式市場への上場と、WeChat(微信)の最新機能について紹介します。また、YY Live(YY直播)の10年報告書に記載されている統計データを見て、Bilibiliが次なる拡大を目指している領域もチェックします。

 

Bilibiliが香港上場で20億ドル以上の資金調達を目指す

前回、15億ドルの資金調達を目指すという、Bilibiliの香港証券取引所(HKEX)への上場計画をご紹介しました。今回、実際にはさらに多い額の調達を目指していることが明らかになりました。最新の情報では20億ドル以上となっています。比較を試みると、Bilibiliがナスダックに上場した際の調達額は約4億8000万ドルでした。

Bilibiliは香港証券取引所への上場を目指す初めてのコンテンツプラットフォームではありません。例えば、Kuaishouは新規株式公開(IPO)で50億ドル以上の資金調達を目指していますが、企業価値評価額は500億ドル以上になる可能性があります。

BilibiliのMAUは1億7000万人以上、DAUは5000万人以上で、近年の爆発的な人気の高まりを表しています。中国の巨大モバイルオーディエンスをターゲティングする方法をを探している広告主にとっては、素晴らしいニュースだといえます。 

今回のBilibiliの重複上場の詳細は、香港での上場を申請する予定の1月末までわからない可能性がありますが、詳細が判明し次第、最新情報をお伝えします。それまでの間、この件については、STCN(中国語)で詳しい情報を確認できます。

 

Kuaishouは今年2月に香港で上場予定

Kuaishouについてお伝えします。KuaishouはIPO審査に合格したところで、2月第1週に香港証券取引所(HKEX)に上場予定です。このIPOでは50億ドル以上の資金を調達する予定で、2021年最大級のHKEX上場になりそうです。

上場手続きの一環として提出された資料では、興味深いいくつかの統計値が確認できます。

  • 2020年上半期(H1)のKuaishouのMAUは7億7600万人、DAUは3億200万人でした
  • 2020年H1の収入は対前年比48%増の約39億ドルでした(Kuaishouの2019年通年の収入は60億ドル余りでした)
  • ライブ配信収入は増加し続けているのに、収入に占めるショート動画・ライブ配信の比率は、2017年に95.3%だったのが2020年H1には68.5%になりました
  • Kuaishouの2020年H1のデジタルマーケティング・広告サービスは、前年から222.5%増加して、11億ドル超になりました

この3年間に、広告事業収入の比率は4.7%(2017年)から8.2%(2018年)、19%(2019年)、そして2020年現在28.3%へと変化しています。Kuaishouと協働するブランドや広告主にとって素晴らしいニュースでしょう。KuaishouのHKEX上場の詳細をSohu(捜狐)(中国語)で確認できます。

 

WeChat(微信)は引き続き新機能を投入する

前回は、WeChatが多くの新機能の追加や機能改良を行って、どのようにチャンネルの増強を図ろうとしているかについてご紹介しました。まだ完成していないようですが、以下の3つの新機能がプラットフォームに追加されました。

1. WeChatライブストリーマー向け通知機能。WeChatチャンネルの所有者は投稿内に通知カードを組み入れられるようになりました。このカードをクリックすると、ライブ配信が開始されるタイミングで、ユーザーに視聴を促す通知が届きます。

一番下にあるカードを利用して、ユーザーはストリーマーがライブ配信する際に通知を受けられるようになります。

2 複数のWeChatモーメンツの自動グループ化。同一アカウントから短時間(数分)に複数のWeChatモーメンツが送信された場合、グループにまとめられ、別々の投稿ではなく1つのグループ投稿として表示されます。

同一ユーザーによる複数のWeChatモーメンツはまとめられ、1組の更新情報として扱われます。

3. 外部リンク用コンテンツシールド。WeChatではアプリ内を経由して送信されるWeChat外へのリンク用に、新たなセキュリティレイヤーを追加しました。これは不快なコンテンツや違法コンテンツなどへのいっさいのリンクを遮断するものです。影響を受ける可能性のある人気アプリ・製品には、Baidu(バイドゥ、百度)、Zhihu(知乎)、Kuaishou、RED(小紅書)が含まれます。

これらの新機能の詳細は36kr.com(中国語)で確認できます。

 

YY Liveが10年業績報告書を公表

中国のライブ配信業界のパイオニアの1つであるYY Liveは最近、毎年恒例となっている祭典のYY2020祭で10年間の業績評価報告書を発表しました。YY Liveのことをそれほど知らない方のためにご紹介すると、YY Liveを所有しているのはJoyy Inc.で、中国最大級のライブ配信サービスであるHuya(虎牙)の親会社です。以前にご紹介したように、HuyaとDouYu(斗魚)は合併して、中国最大のビデオゲーム用ライブ配信サービスになりました。

報告書によると、YY Liveでは過去10年間に3億7000万回以上のライブ配信が行われ、延べ視聴者数は1540億人以上に達します。別の興味深い統計としては、バーチャルギフトがライブストリーマーに送信された回数は4460億回以上で、総額は約46億ドルに上ります。

2011年創業のYY Liveはライブ配信エコシステムのひっきりなしの変化を乗り切って、中国でわりと人気のあるプラットフォームの立場を維持しています。将来計画に関しては、同社はいっそう多くの、人気のあるストリーマー、インフルエンサー、セレブリティと協力してユーザー基盤を増強することに注力していくという計画を発表しました。

YY Liveの10年報告書の詳細はSohu(捜狐)(中国語)で確認できます。

 

海外展開を見据えてBilibiliがタイに進出

Bilibiliについてはもう一つニュースがあります。Bilibiliはつい先日、アプリのタイ版をリリースしました。タイの巨大なAGCN(アニメ、漫画、ゲーム、小説)ユーザーを惹きつけることを目指しています。実際、バンコクの書店には中国の漫画専用の棚があり、この種のコンテンツのタイでの人気度を示しています。

AGCN文化は東南アジア、日本、韓国で非常に人気があり、Bilibiliはプレゼンスを本拠地である中国からその外部へと拡大していくことを目指しています。とはいえ、この動きはひょっとすると、Bilibiliが国際アプリの可能性を探っているということなのかもしれません。そのように言うのは少々時期尚早かもしれませんが。当面はBilibiliのタイ版アプリについて、ChuhaiPost(チューハイポスト)(中国語)で確認できます。

 

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