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APAC Market Spotlights:日本の人気アプリ

日々多くのスマートフォンアプリがリリースされている日本市場。非ゲームアプリでは、どのようなアプリへの課金が多いのでしょうか。人気アプリと課金の傾向について見てみましょう。

移動時間やリラックスタイムにスマートフォンアプリを楽しむ人が多い日本。テレビやパソコンなどの端末を目で追いながら、手元ではスマートフォンアプリを操作する人も増えています。ある調査によると、日本人のスマートフォンには平均して99個ものスマートフォンアプリがダウンロードされているという結果に。そのうち、平均37.5個のアプリが利用されていると言います。

モバイルデータプラットフォームを提供するApp Annieの調査によると、2019年、日本において消費支出額の多かった非ゲームアプリは、上位からLINE Manga、LINE、LINE MUSICとなりました。

 

2019年消費支出額(非ゲーム)トップアプリ10 

トップ3はいずれもLINE社が提供するアプリです。LINEは国内の利用者数8,400万人(2020年4月時点)を誇る国内最大級のコミュニケーションプラットフォームで、利用者数の多さや、コンテンツ力を生かした豊富なアプリケーションによって日本市場で強力な存在となっています。

 日本市場で支出額の多いスマートフォンアプリについてトップ10の内訳を見てみると、以下のジャンルに人気が集まっていることがわかりました。

1.マンガアプリ(LINE Manga、ピッコマ、少年ジャンププラス)

2.マッチングアプリ(ペアーズ、タップル)

3.音楽・動画ストリーミングサービス(LINE MUSIC、Abema TV、YouTube)

日本市場で人気の上記3カテゴリと、その利用傾向について解説していきましょう。

 

1.マンガアプリ

コンテンツの数も種類も豊富で、多くのユーザーが楽しむマンガアプリ。近年、スマホアプリ発の人気マンガがドラマ・アニメ化されるなど、その勢いに注目が集まっています。

中でも、一つのアプリで様々な出版社のマンガを楽しむことができ、オリジナル作品の豊富なアプリが人気となっています。韓国や中国で人気の縦スクロールマンガ「ウェブトゥーン」は、日本でも多くのユーザーに親しまれています。

人気アプリ「LINE Manga」はLINEのアカウントさえあれば登録不要で、すぐにマンガを読み始められる操作性の高さが人気です。2013年にサービスを開始し、2020年4月時点でダウンロード数は2,700万を突破、マンガアプリのダウンロード数で国内1位を記録しています。また、週間利用者数(WAU)ランキングでも1位を獲得しています。ユーザー属性は、10~20代が多いのが特徴。15歳~20代のユーザーが全体の62%を占めています。「LINE Manga」発のウェブトゥーンマンガ『偽装不倫』(作・東村アキコ)は、2019年にゴールデンタイムでドラマ化され、大きな話題となりました。 

韓国企業のカカオが提供する「ピッコマ」は、23時間待てば次のコンテンツが無料で読める「待てば0円」という仕組みが若年層を中心にユーザーを引き付けています。次のストーリーが気になるユーザーが、翌日まで待たずに支出していることが見て取れます。ピッコマは2016年にサービスを開始。2020年4月時点でコンテンツ数は3.5万を超え、累計1,900万ダウンロードを突破しています。ピッコマの特徴はマンガアプリでありながら、文章だけのいわゆる小説(ノベルコンテンツ)も豊富であることです。恋愛作品などを中心に、ノベルコンテンツも人気を博しています。

 日本最大級の出版社、集英社が提供する『少年ジャンププラス』は、『ワンピース』『HUNTER×HUNTER』『鬼滅の刃』など『少年ジャンプ』に掲載されている人気のマンガを楽しめることが、ファンの獲得に繋がっています。2020年8月時点で1,500万ダウンロードを突破。アプリオリジナル作品の新連載がはじまると、アクティブユーザー数が20~30万人も増えることがあると言います。

コロナ禍の日本では、マンガアプリの無料開放という取り組みにも注目が集まりました。新型コロナウィルスの影響で、2020年3月初旬からすべての公立小・中・高等学校が一斉休校に。学校へ行くことも、部活動や友だちと遊ぶこともままならない子どもたちに向けて、大手出版社は電子マンガや電子マンガ雑誌を無料で提供。『週刊少年ジャンプ』や『週刊少年サンデー』などの人気マンガ雑誌が、アプリ上で次々と無料配信されました。

こうした取り組みは、これから先マンガアプリの人気をより一層高めることになるでしょう。

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2.マッチングアプリ

初婚年齢が上昇を続ける日本では、マッチングアプリも人気です。日本最大級のマッチングアプリ「ペアーズ」は、登録者数約1,000万人を誇り、登録しやすく使いやすい点が人気。日本国内のスタートアップが立ち上げた老舗のマッチングアプリでもあります。業界で初めて24時間365日体制でテキスト・画像投稿を監視することで、安心感を提供しています。 

サイバーエージェントが手掛ける「タップル誕生」は、グルメ・映画・スポーツなど共通の趣味でつながる恋活アプリです。ユーザー数は500万人を超え、20~24歳の若年層が利用者の約半数を占めています。2019年10月時点での、マッチング数は延べ2億組を数えます。

大手ブライダル雑誌が開発した『ゼクシィ縁結び』も、大手が運営する安心感や、長年日本のカップルについてリサーチしてきた成果を性格・タイプ診断に盛り込んだ豊富な知見が利用の高さに繋がっています。20~30代のユーザーが約半数、会員数は110万人以上、累計マッチング数は320万組超、専門のコンシェルジュがデート調整を代行してくれる点が大きな特徴です。

 

3.音楽・動画ストリーミングアプリ

街なかにおけるWi-fiの普及や、2020年3月の5G提供開始に伴い、音楽・動画ストリーミングアプリも利用者が急増中です。

中でも日本では、Amazonの有料会員になれば動画サービスを楽しめる「Amazon Prime Video」や地上波テレビの無料見逃し配信「TVer」が台頭。「Amazon Prime」は7万以上のコンテンツ数を誇り、「TVer」は2020年3月の動画再生数は約1億回、累計ダウンロード数は2,500万、そしてMAUも1,000万を超えています。オリジナルコンテンツが充実している「Netflix」は、2020年6月時点で日本の会員数はおおよそ424万。日本発のコンテンツが人気です。それを追随するかのように国内事業者が提供する「GyaO」「AbemaTV」などの動画アプリにも注目が集まっています。

他にも、NHKによる「NHKプラス」やTBSを中心とする「Paravi」、フジテレビによる「FOD」、日本テレビを中心とした「Hulu」など、主要キー局が提供する独自の動画配信アプリが充実しているのも特徴的です。主要なテレビ放送が無料で見られる日本ならではの傾向と考えられます。

 

まとめ

日本のユーザーは、国内の大手企業や海外の有名(日本で良く知られた)企業が開発したスマホアプリに多く支出する傾向にあります。プライバシーの保護やセキュリティーなどの観点から、デベロッパーの信頼性を重視するユーザーが多いようです。

2019年年末頃から世界各国で台頭してきたフィンテックアプリも、国産アプリが人気です。当初は多種多様なフィンテックアプリが登場したものの、最終的にはPayPay、d払いをはじめとする国内大手企業によるアプリがユーザー数を伸ばしました。

これからも様々なスマートフォンアプリが登場するはずですが、日本のユーザーの支出を促すためには、「安心できる事業者が提供している」点を訴求することは、一つのポイントとなりそうです。

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